川内原発の行方


鹿児島地裁、22日に川内原発差し止め可否判断



2015年04月21日 08時38分  佐賀新聞より転載



 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の地震対策は不十分として、周辺住民らが再稼働の差し止めを求めた仮処分申し立てで、鹿児島地裁(前田郁勝裁判長)は22日、差し止めの可否を決定する

 関西電力高浜原発3、4号機をめぐる仮処分で14日の福井地裁は、再稼働を認めない初の決定を出した。鹿児島も同様の決定を出せば、原子力規制委員会の新規制基準の審査に合格した2原発の再稼働が、いずれも司法によって「待った」をかけられる異常事態になる。九電も7月に発電を開始するとしており、計画の見直しが必至だ。地裁の判断が注目される。

 争点は(1)地震対策が十分かどうか(2)火山による危険性の有無(3)避難計画の実効性

 住民側は、原発の耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)が「過去の地震の平均値に基づいており、より大きな地震に対応できない」と主張。「(火山活動によって)過去に周辺のカルデラから火砕流が同原発の敷地に到達した可能性がある。要援護者の対策も不十分」と訴えた。

 九電側は「基準地震動を超えても安全上、余裕が確保され、直接影響はない。安全性に影響を及ぼす噴火が原発の運用中に起きる可能性は極めて低い」と反論。避難計画も合理的とした。

 仮処分は、通常の民事訴訟で争っていては時間がかかるため、暫定的に行われる手続き。川内原発運転差し止め請求訴訟の原告の一部が昨年5月申し立てた。

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